人間心理学部

人間の「非合理な心」を科学し、デジタル空間と社会システムに実装する

人間は常に合理的な判断をするわけではありません。デザインの細部に心を奪われ、複雑なルールを見落とし、特定の街の雰囲気に理由もなく惹かれ、投資において感情的なバイアスに囚われます。これからの社会において求められるのは、そうした人間の心の機微を理解し、ビジネスやシステムの設計に組み込める人材です。 城北情報大学の人間心理学部は、「心理学」を基礎としながら、UI/UXデザイン、行動経済学、そして都市・コミュニティ論を融合させた極めて実践的な学部です。デジタル表現による没入感の設計、人間のバイアスを前提とした金融・インセンティブ設計、そしてイベントや空間の熱量を可視化する分析を通じて、社会のあらゆるインターフェースを最適化するプロフェッショナルを育成します。

学部の3つの特長

「心理学×デジタル表現」によるUI/UX・体験デザイン

  1. 人間が視覚情報やデジタルツールをどのように認識し、心を動かされるかの認知メカニズムを学びます。単に使いやすい業務ツールのUIを設計するだけでなく、Reactなどのフロントエンド技術を用い、ゴシック調やダークファンタジーといった特定の世界観がユーザーの深層心理に与える影響を分析。人間の認知的負荷を下げつつ、深い没入感を生み出すデジタルエクスペリエンスの実装スキルを習得します。

「行動経済×金融」で紐解くバイアスとインセンティブ設計

  1. 市場における人々の意思決定メカニズムを解明し、投資行動やビジネスに応用します。例えば「NISAの非課税保有限度額の計算において含み益は消費枠に含まれない」といったルールに対する投資家の錯覚や、クレジットカードのポイント自動充当機能が消費者の「お得感」にどう影響するかなど、実際の金融サービスを題材に行動ファイナンスを研究。人間の不合理な感情を数理的・統計的に検証する力を養います。

空間・コミュニティから紐解く「象徴と熱量」の動態学

  1. 人間が「場所」や「イベント」に対して抱く愛着や群集心理を分析します。都市空間に対する独自のアプローチ(例:北千住というエリアに「子(ネズミ)」、清澄白河に「普賢菩薩」といった象徴的属性をマッピングする手法)による潜在的な街のブランド価値の再解釈や、10月13日といった明確なエントリー期限が大規模コスプレイベント参加者の準備行動や焦燥感にどう影響するかなど、リアルな現場のロジスティクスと心理の交差を学びます。

4年間の学びのステップ

  • 1年次:心理・データ・表現の「基礎言語」を学ぶ

    認知心理学、社会心理学のベースラインに加え、統計学入門や、デザイン・プログラミングの基礎(HTML/CSS、JavaScriptなど)を必修として履修します。人間の心を客観的なデータとして捉え、表現する土台を築きます。

  • 2年次:専門コースの選択と仮説検証の実践

    「認知・エクスペリエンスコース」「行動経済・ファイナンスコース」「空間・コミュニティ動態コース」から主専攻を選択。実験心理学の手法を用いて、実際のユーザーテストや市場調査のアンケート設計、データ集計を行い、「なぜ人はそのような行動をとるのか」の仮説検証を本格化させます。

  • 3年次:課題解決型プロジェクト(PBL)とゼミナール

    「証券口座と通信キャリア(NTTドコモ等)の資本提携がユーザーの囲い込み心理に与える影響」「特定の地域証券取引所(名証など)への単独上場がもたらす地元投資家の心理的メリット」「独自のWebツールにおけるエラーを誘発しないUI設計」など、実践的かつニッチなテーマで研究を進め、社会実装に向けた企画立案を行います。

  • 4年次:卒業研究とポートフォリオの作成

    4年間の集大成として、論文執筆にとどまらず、自ら設計したWebサービス、行動経済学を用いたマーケティングプラン、あるいは都市・イベントの企画書といった「ポートフォリオ(成果物)」の作成に取り組みます。並行して各種資格の取得を目指します。

取得可能な資格(受験資格・支援含む)

  • 認定心理士
  • ウェブデザイン技能検定
  • ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
  • イベント業務管理士(資格取得支援)
  • 色彩検定 / CGクリエイター検定
  • ITパスポート

卒業後の主なキャリアパス

人間の心理バイアスを理解し、それを具体的なデザインやビジネスの仕組みに落とし込める人材は、ユーザーインターフェースを重視するあらゆる企業で重宝されます。

  • IT・Web業界(UI/UXデザイナー、フロントエンドエンジニア、サービスプランナー)
  • 金融機関・フィンテック企業(行動ファイナンスに基づく商品企画、マーケター)
  • 広告代理店・マーケティングリサーチ企業(消費者心理アナリスト、プランナー)
  • エンターテインメント・イベント業界(イベントディレクター、コミュニティマネージャー)
  • 自治体・デベロッパー(都市ブランディング、エリアマネジメント担当)
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